第0話ー後輩ー

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「地味…ねぇ、」 「あぁ、地味だな。でも…」 リサ、レオンと大輔の練習を眺める。 「あの凄さが分からないようじゃ、まだまだだな、1年。」 「そーね、強さの本質は案外‘‘こういう所”にあるものよ。」 『…?』 2人の会話を聞いた新入生には、あまり意味は伝わらなかった。 ヒュン… 「っと、」 剣は当たらない、 「っふ!」 ギンッ。 剣は弾かれる。 「凄いな、皆川先輩。 剣術に足運び、魔力のコントロール。レベルの高いハイスピードの組手中にも関わらず全く無駄がない…2年生にしてなんて精度だ。」 「うん、2年生でこれとは…3年生になったら恐ろしいね。」 イヤ、片手で数えられる程の人数だが何人か気付いた人物がいた。 「分かるか君達!!見込みがあるなぁ!!」 「あ、大輔。」 ゴン。 「ぅげ!」 木刀に頭をカチ割られた、新入生の前でダサい。 『うわぁ…アレが去年の優勝の立役者?』 『しかも特進A組だぜ?』 『ウチってレベル低くなってるんじゃ…』 どうも格好のつかない大輔だった。 「…死にたい、そうだ…富士へ行こう。」 「樹海に行く気ね、コイツ。」 「京都みたいに言うな。」 大輔はその後意気消沈、授業が終わるまで地面に謎のヒステリックな絵を描いていた。
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