木嶋君のrun away.2

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泣く子も黙る鬼の木嶋と言われるくらいだから、自分の外見がいかに厳ついかは十分理解しているつもりだ。 言動がどうこうの前に、この顔も自分の怖さを引き立たせていると分かっている。 けれどその上で、俺はあえてそれを直そうとも思わなかったし、それこそたまにだがこんな俺にも告って来る女だっていたんだよ。 だから、まぁ、告白ってのは初めてじゃなかった。 じゃあなんだ? 何が今までと違った? 女に告られた時、ここまで赤面した事あったか? 告られて付き合いカップルになった時も。 そして、身体の関係を持った時ですら。 ま、こんなモンか。 そんな風にどこか冷めた自分が現状を客観的に見つめ、ひどく冷静だったように思う。 それがどうした。 変態の。 あんな変態の好きですに、なんであんなに焦っちまったんだよ。 ーーーーあれか、ギャップか。 普段とのギャップが天と地ほど激しかったもんだから、ビックリしちまったのかもしれない。 そうだ、きっとそれ。 それ以外考えられねぇ。 つか、考えない。 よし、この話はもうおしまいだ。 変態よ、脳内から去れ!
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