朱璃と雅則

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「朱璃お兄様先程、私達に助かりましたよね」 「…兄を脅すか」 「まぁ…私その様な、はしたないことは致しませぬわよ」 にっこり優雅に微笑む、愛璃達はまだ10歳だが愛璃は何処に出しても大丈夫だろう。 兄を脅迫する事は感心しないが。 「しているだろう…まぁ助かった事は助かったが」 「それはどうでしょうか朱璃様」 「愛璃に優璃様お食事は残してはなりません」 不穏なオーラを出して扉の前に佇む4人の影と二人の声に背筋が凍り付く、ぎぎぎっと首が回る音がしそうだ。 「…奏多今日は見逃して」 「朱璃様は先日もそう仰っておりましたよ」 奏多が有無を言わさずにっこりと冷酷な顔をしていう、妹達をちらっと見ると泣きそうな顔をして僕を見つめてくる。
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