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僕の名前は、リーザ・バードリーフ。
黒髪に緑目の、18歳の少年である。
背はどちらかと言うと低めで、周りの人には童顔だの女の子みたいに可愛いと言われているがれっきとした男である。
この世界では同性婚もあるがそれでも大多数の男性がそうであるように女の子が僕も大好きである。
そしてそんな僕は本日ある決意をした。
「やはり筋肉ムキムキマッチョになって、女の子にきゃ~素敵~と言われたい! 兄さん達みたいに!(ちなみに兄達は、細マッチョ)」
だがそれを言った時の兄達の反応は微妙だった。
もう少し小さくてもいいんだぞとも言われた。
末っ子である僕は、兄達に可愛がられている自覚もあるのと以前から言われているのもあり、これぐらいの背の方が可愛いんじゃないのか、といういつもの兄達の意見だと僕はわかっていた。
だが、やはり男ならばあの兄達のように道を歩くだけで、きゃ~と女の子達の歓声が上がる程度の輝く美形になりたいのだ!
そんなわけで僕は男らしくなるべく、様々な努力をすることにした。
「もともと僕の家は勇者の家系だから、剣の才能は僕もあるし、それは得意だしね。後はこの肉体をもっと男らしくしないと……もう男に告白されるのは嫌なんだ」
そう呟きながら先日告白してきた男、職業魔法使い(童貞的な意味ではない)を思い出しながら憂鬱に呟く。
一応は彼も勇者パーティにはいっていた魔法使いの末裔なので、家柄は申し分ないから付き合えばと母に言われたのは悪夢のような思い出だ。
僕の家は勇者の家系で貴族である。
といっても長い歳月を経過し、色々な事情で今は魔族といった亜人系の国とも仲良くなっているので、戦う事もないどころか異種族関連愛だったり同性愛だったりするのも珍しくない。
しかも勇者の家系からよく魔王に嫁ぐこともある。
とはいえその勇者の家系も分家したり色々してそれはもう沢山あり、そのうちの一つが僕の家だったという状態ではあるが。
けれど剣術優れた父母の影響もあってか、僕も剣の才能と魔法の才能がそこそこあったりするのは良かったと思う。
「後はもっと男らしければきっと、女の子にもてる!」
という訳で今日はまずは、外でランニングでもしてくるか、と僕は思っているとそこで部屋のドアが叩かれたのだった。
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