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時は2030年。
文化はさらに進歩して身体ごと仮想世界と現実世界の行き来が可能となった。
一方、他人のアカウント消しやなりすまし、乗っ取り…さらには国の機密情報をハッキングしてアクセスしたりするハッカーも増えている。
ヴァーチャルネットワークサービス(通称VNS)は今や日本全国へと展開している。
VNSとは仮想世界のことでウェブサイトやデータを視覚化した世界のことである。
ネットに繋がっているデバイスやハードウェアであればどこからでもVNSにアクセスできてログイン可能となった。
そしてVNSのなかに行政機関や企業、多くの大手企業の支社などがあるのでサラリーマンも少なくはない。
そんなVNSを作ったのが大宮エンターテイメントグループ(通称大宮、またはOEGとニュースで報道される場合もある)である。
いくつもの中小企業を吸収して出来上がった大企業。
しかし大宮の企みをまだ知るものはいなかった。
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