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「オドレ!!この間の週末だったか…いらないことをしていたみたいだな!!すすきので街行く人たちにチラシを配ってイワマツくんを探してくださいと言うていたみたいだけど!!そななことして何がしたいねんなオドレは!!」
「ダンナさん…ぼくたちは困っているのです…ものすごく困っているのです…」
「何に困っとんか言えや!!何に困っとんか言えんのかワカゾウ!!」
「ダンナさん…ぼくたちはヨシタカさんに別海町へ帰ってきてほしいので、チラシを配って呼びかけているのですよ…」
「それでどないしたいんや!?それでどないしたいんやと言うとんや!!はっきり言わんかいボケ!!」
「働き手がいないので困っているのです!!農家の働き手がいないのでぼくたちは困っているのです…」
「オドレ!!今さっきワシをグロウするような言い方をしたな!!」
「グロウなんかしていません!!」
「オドレはイワマツくんイワマツくんイワマツくんと言うてはるけど、イワマツくんにどないしてほしいんか言えや!!」
「ですから、ヨシタカさんはよくがんばって働いていました…イヤな顔をひとつもせずにもくもくと働いていた人がいなくなったら困るのは…」
「オドレはそう言うてイワマツくんのことをグロウするだけグロウしていたんだよ!!そこんところに気がつけやボケ!!」
「グロウしていません…ぼくたちはヨシタカさんに…」
「どないしてもイワマツくんに帰ってきてほしいのか!?」
「ヨシタカさんは必要な人だから帰ってきてほしいと願っているのです!!」
「そない言うのであれば、ワシに対してオトシマエをつけてからにしてくれるかいな…」
「オトシマエ…」
「せや。」
「オトシマエって…」
「あんたのオヤジがワシらから借り入れた約束手形が決済されていないのだよ!!どないするんねん!?」
「約束手形…」
「せや…」
「身におぼえがありません!!」
「ふざけとんかオドレは!!」
溝端屋のダンナは、青年会のリーダーの男性にこう言うておどしていました。
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