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再び戻って来た静寂の中で、吐息と熱が絡まり合う・・・
「ねえ、怜治くん・・・」
「・・・ん?」
「お父さんに、何て言うの?」
「そうだな・・・」
それなりに、オレもいろいろと考えてはいたけど・・・
いっその事、『亜由美さんを、オレに下さい。』でも、いいかも?
そんな考えが浮かんで、思わず笑みを漏らしてしまった。
でも、今は・・・親父さんじゃなくて、目の前のキミが欲しい。
「とりあえず・・・終わってからゆっくり考えようか。」
そう言って、オレは・・・彼女の熱い吐息の中に、深く深く沈んで行った。
~ fin. ~
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