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じっくり時間をかけ、指3本が入るまでほぐす間に、蒼はもう一度達した。のけ反り身悶える艶めかしい姿を見ているだけで、自分の下半身にもどんどん熱が溜まっていく。
そろそろいいだろう。
蒼の腿裏に手をかけ持ち上げる。俺のものにたっぷりジェルを絡ませ、緩んだ箇所にぴたりと当てた。
バックからの方が楽ではないかと言ったが、蒼は「龍ちゃんとしてるってわかるように前からがいい」と言って譲らなかった。
ぐぐっと先端を潜り込ませる。蒼が力を抜こうと息を吐く。ゆっくりと蒼の中に侵入してゆく。俺を迎え入れる蒼の中が熱い。
腰を揺らしながら少しずつ結合を深めていく。
「痛いか?」
蒼は首を横に振る。抱えた膝の内側にチュッチュッと音をたててキスをしてやるとクスっと笑って返した。その隙に残りをぐっとねじ込んだ。
蒼が「くうっ」と押し殺した声を漏らした。
俺は蒼に覆いかぶさり、キスをした。蒼の額にうっすら汗が浮かんでいる。
「全部入った。苦しくないか?」
「大丈夫。俺、バージンじゃないからそんなに心配しないで。それとも、いつも誰にでもこんなに優しくするの?」
自分で勝手に言ったくせに唇を尖らせて睨んでくるのがおかしい。
「さあな」
わざとはぐらかすとますます唇が尖った。その唇をべろりとなめてやった。
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