作戦

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正輝は真ん中で割って2本にするソーダーアイスを、そのままくわえた。 美樹はその様子を、じっと見つめる。 2本の棒が刺さっているアイスを一人で食べる様子は、なんだか変な感じがした。 美樹の視線を感じて、正輝は一旦アイスから唇を離す。 突然正輝は、アイスをふたつにパキンと割った。 「ほらよ」 「えっ」 「食いたいんだろ?じっと見てたじゃん。」 『でもコレ、今くわえてたよね?』 先っちょが不自然に溶けたアイスを見つめる。 「遠慮すんなって、ほら。」 美樹の戸惑いに気づかないのか、正輝はグイグイとアイスを勧めてくる。 「ったく、溶けちまうだろ?!」 受け取らない、という選択はなさそうね・・・。 美樹は小さくため息をついて、仕方なく受け取った。 ためらいながら、先っちょをかじりだす。 それを見て、フフッと笑いながら正輝は小さく呟いた。 「間接キス、成功・・・」
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