- 第16章 (中編) -

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 しかし、黎哉の場合は『食欲』より『睡眠欲』が遥かに勝っているようなので、仕方なかろう。  あんまり〝寝過ぎると馬鹿になる〟と言うが黎哉は成績優秀だし、生徒会の仕事も速い。つまり、やるべきことはキチンとやっているので然したる問題もない。  確かに〝寝過ぎな感〟は否めないが、それで他人に迷惑を掛けているわけでもないので、咎める必要がないと言う結論に到るのだろうが………。  まぁ、黎哉は『わんこ書記』なので、あまり他人に興味はないだろう。他の生徒会メンバーと一緒に行動しているのも、ほぼと言えなくもない。  生徒会メンバー達は、全員付き合いが長い………所謂『腐れ縁』なので、黎哉の言葉もわかるし双子の見分けもつくけれど…………。  仲が良いのか・悪いのかは、割りと微妙なとこだろう。会長や副会長なんかは、いいコンビと言えるのだろうが。 翡翠 「でも、あの人って〝騒がしい〟の好みそうじゃないから、転校生とは合わなそう。」 琥珀 「〝騒がしい〟の越えて、もう〝五月蝿い〟レベルだけどね。耳、痛いくらいだし。」  黎哉に限ったことでなく、翡翠と琥珀も〝騒がしい〟のは、あまり好まない。
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