ひかり

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山のすき間から、毎日毎日お日様の顔が出るのを楽しそうに見ている。1匹の熊がいました。 熊は、ある日おひさまに『毎日暑くないの?』と訪ねました。おひさまは、『暑くないよ!』だってみんなにひかりを届けてるから、僕のひかりは野菜やお花にはとても大切な物だから僕がいないとみんな困るんだよ。 だから、僕は毎日元気でひかりをみんなに降り注いでるんだよ。熊くんも僕のひかり好きでしょ。 『うん』僕も好きだけど…嫌いな子供達もいるよ。『そうか。僕を嫌いなぁ子供達もいるんだぁ…』そう言っておひさまは、山のすき間に沈んでいきました。 次の日いつものように、山のすき間を見ていてもおひさまは、現れません。熊くんはどうしたのか?心配になりました。でもいつまでたっても、おひさまは現れません。その代わりに沢山の黒い雲と雨が降ってきました。この雨では、外で遊ぶことも出来ません。そして次の日も次の日も雨降りばかりです。 熊くんは思い出しました。きっと僕の言った言葉でおひさまが、泣いてるんだ。だから現れないんだと…熊くんは次の日朝早くから山のすき間に向かって叫びました。『おひさまごめんね。』僕の言ったこと気にしないで、おひさまが出てくれないと、お外でみんな遊べないと悲しんでるよ。 『機嫌をなおして、お願いだから出てきてよ』っと叫びました。するとひかりが見えてきました。 実は、梅雨だっただけで、おひさまが悲しんでいた雨ではなかったのです。熊くんはおひさまから雨の原因を聞いてホットしました。これからも、みんなに沢山のひかりを与えてね。おひさま…また明日ね
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