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異世界『クローディア』side
貴族の家に白髪蒼眼の男の子が生まれた。
「おぎゃあああ」
「旦那様!産まれました!母子ともに健康ですよ」
執事服を着た老人が身振りの良い服を着た男性に声を掛けた。
「そうかっ!レイチェルよくやった!」
その男性はレイチェルと呼ばれた女性に近づいて手を握り締めた。
レイチェルは男性に優しい微笑みで声を返す。
「いえ、無事産まれて良かったです」
産まれた赤ちゃんを男性が優しく抱っこをする。
「この子はアレンと名付けよう!よく育ってくれると良いな」
「アレン…いい名ですね、テオバルト」
バーン!と急に扉が開く音がした。
「僕の弟が産まれたって!?」
黒い髪の5歳くらいの少年が興奮した状態で入ってきた。
「ええ、そうよ。アレンというの。可愛いでしょう」
レイチェルがそう説明してからテオバルトが抱いていた赤ちゃんをそっと優しく少年に預けた。
「ほら、アレクセイ、アレンだよ。産まれたばかりだからね優しく抱くんだよ」
「うん!分かった。そぉーとだね」
赤ちゃんを抱き笑顔を浮かべているアレクセイ
「うわー、可愛いね!僕!お兄ちゃん頑張る!」
母親と父親、そして少年には笑顔が溢れていて、とても幸せな時間がこの空間に流れていた。
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