プロローグ

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……。 ……。 ……。 温かな温もりの中で、私は揺蕩っていた しかし、すぐに頭が、そして全身が締め付けられたようにギチギチと痛む ようやく痛みから解放され、今度は寒さに震えた 「*********!*****!」 「***!**********!」 何語だろうか、耳馴染みのない言葉が聴こえる 身体を起こそうとして気付いた 身体が…動かない 息が出来ない 苦しい……苦しい、苦しい、苦しい! 「んぎゃ、ああああ、ああああああ」 「**********」 叫ぼうとしたらとても頼りない、赤子の泣き声のような声が出た 何?私はどうなった?何が起きてる?分からない、何も見えない、分からない 身体をゆらゆらと優しく揺すられ、パニックを起こしていたというのにすぐに意識は闇に落ちた
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