恋愛偏差値急上昇

24/25
195人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
「なぁ」 しばらくすると。 武田くんが天井を向いたまま、声を掛けてきた。 「ん~?」 「キスしていい?」 は? き、きき、キス~? キスですと! あ、あの口と口を合わせるヤツですか! かぁ~っとなるのが自分でもわかる。 見かけによらず。 武田くんって、けっこう、ううん、かなり大胆。 「なっ、なっっ、なにそれっ!!普通、訊かずにするもんじゃないの?」 「さぁ。普通は知らない。オレ、だってキスしたことないし」 「ふ~ん」 サラリと彼が言うので、サラリと聞き流そうとした。 けど、色々なことが浮かんできて。 それ以上、言葉が出なかった。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!