第5章 理由

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   濱さんは、しばし食い入るように、画面に映る四足歩行の生物を見つめていた。  だがその後、何かを見つけたのかはっと目を見開き言った。 「この……この後ろ足の傷、間違いないです! うちの子です!」  なるほど。映っているのが捜していたルーフ君だということは分かった。  しかし、映像が記録されたのは夜中である。果たして、今もこの場所にいるのだろうか。  そしてなぜ、突然飼い主を振り切ってまで山の中へと入っていったのか。  その点だけは未だに不明のままだった。 「よし。それじゃあ、行ってみますか」 「えっ、行くってまさか……?」  
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