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濱さんは、しばし食い入るように、画面に映る四足歩行の生物を見つめていた。
だがその後、何かを見つけたのかはっと目を見開き言った。
「この……この後ろ足の傷、間違いないです! うちの子です!」
なるほど。映っているのが捜していたルーフ君だということは分かった。
しかし、映像が記録されたのは夜中である。果たして、今もこの場所にいるのだろうか。
そしてなぜ、突然飼い主を振り切ってまで山の中へと入っていったのか。
その点だけは未だに不明のままだった。
「よし。それじゃあ、行ってみますか」
「えっ、行くってまさか……?」
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