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悶えながら壁を伝って奥の部屋に入り、そして今度は途方に暮れる。
あの日は、浴室を借りただけだったからあんまり見ないようにしていたけれど。
広めのワンルーム、奥にはしっかりベッドもある。
そしてなんか、すげーいい匂いがする。ような、気がする。
どうしたものかと入り口で立ち尽くして、先ほども思ったことをもう一度、脳内で叫んだ。
休めるかぁ!
余計に興奮してきたわ!
その後、折角出してくれたのだからと以前にも借りたスエットに一応着替えてはみたものの。
自分に言い聞かせるべく、「陽介さんは怖くない、陽介さんは怖くない」と唱え続けたのは言うまでもない。
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