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「はい」
ぎょっえー!
なに返事とかしちゃってんのぉ
あんた、正気か!!
目ん玉が3センチは飛び出たかと思うくらい更にビックリして陣内を見上げると
いつもと変わらない、いやいつもよりクソ、クソ
スーパークソミソ真面目腐った顔で
「何でしょうか」
眼鏡を上げながらサラリと口にする。
何でしょうか、も何もないっつの!
勤務中になにやってんのよ!ってな話だろ。
いや、アンタだけじゃないけどさ!
「お取り込み中大変申し訳ないのですが……
岳杜さん、至急ご相談が」
「へ?」
きっと、……きっと私の間抜け面は今まで生きてきた中で最高潮に脱力していただろう。
扉の外から聞こえた物腰柔らかぁなその声は
最近、驚異的な回復を見せ始め、こないだまで死にかけてたじゃん、なんて思えないくらいのイチオシ患者、ブレイドさんだったからだ。
「ぶ、ぶれ、いどさん?」
「ああ、分かった、今出るよ
ほら、有馬さん早く」
「は?」
「有馬先生……お楽しみのところ申し訳ご」
「うっるさい!」
な、な、なんだ
なんだ、コイツら。
「ほら、有馬さん、パンツ上げて」
いつもの通り、シャアシャアと自分だけ用意が完了した陳内。
私を涼しい顔で見下ろして、開けますよ、なんて言う。
しばきたい。
しばいてやりたい。
くっそう、陣内め、陳内めぇ!
陳内めぇぇぇえ!
イカソーメンの染み込んだパンツとズボンを上げたと同時に開いたそこには、もうブレイドさんの姿はなかった。
に、忍者かっ!
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