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「キスだけで済むって思わないで。
煽った真弘が悪いんだからね」
「いいよ。キスもそれ以上も類となら」
立ち止まって僕を見た類の顔が、さっきより更に真っ赤になっている。
「そんなのどこで覚えてきたの?」
「ふふっ、類、すごく真っ赤だね。
あのね、さっきのは僕の本心だよ。
ねえ、類、お腹すいたから何か食べて帰ろうよ」
「えっ、キスは?」
僕は人差し指で唇を触わり、その手を類の唇に押し当てた。
「間接キス完了。
僕ラーメンがいいな。
行くよー」
「待って、俺も行くから」
類と並んで歩く。
これからもずっと、二人で歩いていこうね。
類、これからもよろしくね。
***おわり***
2016.12.4 ユニコ
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