独身女性の過去

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ペダルを踏む。 車輪がそれに応え、自転車は進んでいく。 乗っているのは、ロードバイクで、ボーナスで買った新車だ。 サイクルジャージと下はサイクルパンツを着て、解放感に浸りながら、ロードバイクを走らせる。 鍵とスマホはロードバイクに取り付けたポーチに入れておく。 あと、小銭入れに一万円札を一枚。 それだけで、ロードバイクを走らせてる。 外はまだ、肌寒い。 季節は4月。 桜が咲き始める季節だ。 私は、ロードバイクのハンドルを握り、車道を加速していく。 サイクルコンピュータは、時速30キロを示している。 さすがに、サイクルシューズは私にははやいので、少し値のはるジョギングシューズをはいて、ロードバイクのペダルを踏んでいる。 時折、歩いている男性の視線を感じる。 多分、ピッチリとしたサイクルジャージ姿に目がいってるのだろう。 確かに。 スタイルは悪い方じゃないと、思う・・・・。 上から、87、60、89。身長は170センチ。 同僚の純奈から言わせれば、それで、男がいないのは不思議なくらいだ、と、羨みながら言っていた。 スタイルだけで男ができれば、世話はない、と、思う。 それに、そんな男は、私は軽蔑するし、大嫌いだし。 そんな、女性をを容姿やスタイルだけで判断する男なんて、身体目的でしかないと思っているから。 多分。 私のこのこの考えが、彼氏イナイ歴年の数だけを、更新させてるのだろう。
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