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何度も中を擦る透也さんの猛りも限界が近いのか、脈打ってるのがダイレクトに伝わってくる。
俺の視界もバチバチと弾け、我慢の限界だ。
「も、むり!ひぁ、あ、あ、とうやさん!」
「ああっ…一緒に…」
息を詰まらせた透也さんが一際強めに奥を突くと、強すぎる快感が一気に体を駆け抜ける。
そして声にもならない媚声を上げた俺は過剰に体を跳ねらせ、そのまま小刻みに痙攣しては、中で透也さんの熱を感じながら果ててしまった。
心地良い気怠さに身を任せながら互いに呼吸を整えていると、覆い被さったままの透也さんが汗ばんだ額を拭い、思い出したように顔をゆっくりと上げた。
「そういえば…今日、監督からこっそり聞いたんだが」
「は……はい」
「夏休みのラスト一週間…部活は休みらしい」
「…本当ですか?!」
てっきり夏休みは丸々部活で潰れると思ってた俺には何という朗報。
あまりの嬉しさに気怠さは吹き飛び、声を大にして瞳を輝かせると、透也さんはクスクスと小さく笑ってくる。
「学校の課題はどうした」
「え?えっと、あと半分位残ってます」
「…それまでにはしっかり終わらせてくれ。その一週間は俺に付き合ってもらうからな」
俺のこめかみに優しく触れるだけのキスをしてくる透也さん。
どうにかして透也さんと少しでも長く一緒に居たい俺としては勿論頑張るつもりだけど…折角だから、こんな提案をしてみたくなった。
「…俺数学苦手なんですけど、教えてくれませんか?」
「ん?」
「…透也さんと課題が出来たら、その分長く一緒に居られるから、良いかなって」
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