群青2 モノクロ第11話

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――…あぁ。この感覚、何ヶ月ぶりだろう。 ふっ と目が覚めて、人工的ではない部屋の明るさに目を細める。 「……」 顎に触れる彼女の髪。 俺の腕に包まれた彼女の香り。 「おはよう、ゆず」 たぬき寝入りをする彼女に掠れた声で囁いた。
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