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あたしは2階に上がってファックスのところに向かうと、そのプリントされた用紙を見て、ハッと息を飲んだ。
「なっ…あっ…!」
あたしは用紙を持って下に駆け下りると、事務所に駆け込んで、
「匠!タイヘンよ!へんな依頼が来た!!」
と叫ぶと、系斗と彩乃は来客用の黒の革のソファーに並んで座っていて、匠は振り向いてあたしを見た。匠は携帯電話で誰かと話している。匠はため息をついて自分の携帯電話を指差すと、
「その依頼人からだ」
と言うと、あたしはまた驚いて匠に駆け寄った。
「あぁ。聞いてるよ。でも別に俺じゃなくてもいいだろう?…は?…系斗に承諾して貰った??」
電話で話しながら、匠はソファーに座る系斗を睨みつけると、系斗は立ち上がり、
「コーヒーでも淹れましょうかねぇ」
と言って、奥のキッチンに向かった。
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