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「くすん…さみしい…」
「かあさん…」
「たけのり…たけのりは…かあさんのこと好きなの?」
「好きだよ…母親として好きだよ…」
「それだけぇ?」
「どういうわけなのだよぉ…」
「他に好きなところは?」
「えっ?」
「ひとりの女として好きなのかどうかが知りたいのよ…」
「困ったなぁ…」
「クスクスクスクス…クスクスクスクス…」
「何がおかしいのだよ!!」
「だってぇ…たけのりかわいいからからかいたくなるもん…」
「やめてくれよ!!」
「クスクスクスクス…クスクスクスクス…」
アタシはこの時、たけのりがさらに困った表情をしていたので、ニヤニヤとした表情でたけのりをからかって遊んでいた。
たけのりがさらに困った表情をしていたので、アタシはたけのりにこう言うた。
「たけのり…本当のことを言いなさいよ…」
「だから何をだよぉ…」
「たけのりは、かあさんのこと…母親として好きだよと言ったわよね…」
「そうだけど…」
「本当のことを言ってよ…かあさんのこと…女として好きなのよね…」
「だからどうしてそこでちょっかい出して来るのだよ!?」
「かわいいから…」
「かわいいから?」
「うん(ニヤニヤ…)」
「うんって…かあさん…」
「ねえ…本当のことを言ってよ…」
「だから何をだよぉ…」
「かあさんのこと…女として好きなのよね…」
「だから!!かあさんはかあさん!!かあさんはカノジョになれないのだよ!!」
「そうかしら…かあさんでも、その気になればカノジョになれるのよ…」
「ゼッタイありえない!!」
「ねえ…片意地張らないでさぁ…本当のことを言ってよ…」
「だから!!どうしてかあさんがオレのカノジョになったのだよ!!そういうコンキョはあるのかよ!?」
「あるわよ…」
アタシは、ひと間隔を置いてからたけのりにこう言うてからかっていた。
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