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そう言いながら武田は佐藤を見てふふふと笑う。
「しかし驚いたなぁ。佐藤さんがそんな人だったなんて。」
最初に会った時と同じような能天気な口調。
「あまり驚いてないように見えるが。」
「普通の人じゃないとは思ってたよ。あんな状況ですっごい冷静だし。」
そんな武田を、佐藤はジッと見た。
「お前もまともじゃないだろ。隠していたつもりかもしれないが、厨房を見ていた時ずっと笑っていた。」
「マジで?顔に出ちゃってたか。」
「あぁ。興味津々といった感じだったぞ。」
「そっかぁ」
降参とでもいうように武田は手を挙げる。
「実は遺伝子工学とか生態学を研究している中で、ちょっとアンダーグランドなことまでやることが多いんだよね。いつ食糧危機になるか分からない昨今、人間を食糧にするっていうのも実は注目されている分野だったりもするんだ。」
「なるほど。だから俺の計画にあんな指摘ができたわけだな。」
「そういうこと。」
武田は意味深に笑う。
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