魔王

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魔王

「ディア?…この男は私のモノだ…」 それはリュードだった。 闇に姿を隠して声を響かせて、女の首を掴んで持ち上げる。 「リュ…ド様っ苦し…ヤメっ」 女は首を鷲掴みにされて、喉を圧迫されている為、呼吸ができない。僅かに出る声で助けを求める。両手で手を退けようとしたが力にかなわない。 「私が恋しくてこの男に手を出したか…ならば相手してやろう」 呼吸困難のディアに問い掛けて、浮いている体を自分自身の上に降ろした。 「ヒィ…キャアアーーっっ!!」 ディアは目を見開いて涙を溢れさせ、恐怖に怯える悲鳴を上げた。先程、イリスと交わり体内には体液が残っているがいきなり挿入されると痛みが走った。 「どうした?…私に抱かれてうれしいだろう…」 苦痛に歪む表情を浮かべるディアの首を掴んだままで腰を振り始める。 「嬉しっ…ヒァ…すっ…手を放っ…息がぁ…」  涙を溢れさせて息苦しさを味わいながら力の抜けた顎を下げて開いたままの口からダラダラと舌と唾液を溢れさせて助けを求める。 「お前は今、この男を殺そうとしただろう…違うか?」 しかし、リュードは顔色変えずにディアの体を道具の様に扱う。激しく出し入れを繰り返す度にイリスの出した体液が漏れ出てくる。ディアがイリスの子を産もうとしていたが、さらにリュードの体液を注がれてはそれも困難になると知っていた。 「もう…お許しをっ…かはッ…ハッ…は…ガハっ…」 さらに手の圧力が強くなり 意識が遠退ていき息が薄れていくと次第に呼吸が静まっていき、息が止まった。体中の力が抜けていき、着ているドレスから出でいる両足には液体が滴り落ちていた。 「死んだか…つまらん女だ」 ぐったりとしたディアを見て、顔色変えずにリュードは掴んでいた手振りを投げ捨てた。。 死体となったディアは壁にグシャッと音を立て激突した。全ての骨が折れてすでに体が変形したディアは、そのまま床に倒れた。
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