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暖(はる)……
お前がオレの事を友希(ともき)って呼ばなくなって、
どれくらい経つんだろな。
県営住宅で隣同士だったふたりの家。
うちは母親と二人暮らしで、
暖は父親と二人暮らしだったな。
オレたちが仲がいいから、
運動会や学芸会、親参加の学校行事は、
いつも、うちと暖んちは一緒だったな。
暖のお父さんが出張で家を空ける時は、
うちに泊まり一緒に寝たりして楽しかったな。
兄弟のいないオレたちは、
ほんとに仲が良かったよな…
ずーっと仲のいい友達、
親友でいられるって思ってたのに…
オレたちがもうすぐ中学生になるって時、
いつもの様に4人で、ご飯を食べに出掛けたよな。
どこに行くのか楽しみで、
いつもより少しオシャレをさせられたオレ。
いつものファミレスや焼肉屋じゃ無いお店。
暖のお父さんがオレたちに、
「好きな物を頼んでいいぞ」
って嬉しそうな顔で言ったのを
今でもハッキリ覚えてる。
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