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昼過ぎの暑い中家を出た。
出た途端ジリジリと肌が焼ける陽射しにうんざりする。
『あちぃ』
友希が家を出てすぐに文句を言い出した、
「友希がプール行こうって言ったんだろ」
学校の最寄りの駅での待ち合わせ。
高校はみんな色んな所から通って来るから高校のある駅が1番分かりやすいし使い慣れた場所。
友希がオレにへばり付き、
『暑い…』
「暑いならくつくなよ、暑苦しいなー」
『ひでぇ、暑苦しぃは無いだろ』
「マジ暑いからくつくなって」
ってオレが言うと更にくつく友希。
(うぜぇし暑い)
「もぅ暑いよー 」
友希を引き剥がし、
「お前さ、肌弱いんだから日焼けすると大変じゃないの」
『ぅん、そんなんだけど焼けないように気をつける』
電車に乗ると冷房が効いていて汗がスーッと引いていく。
降りる頃には外の暑さを忘れる位快適だったのに…
電車を降り足早に本屋に向かう。
自動ドアが開くと冷たい空気が流れ出てきて、
また汗が引く感じが気持ち良かった。
「あれ、 みんないる?」
『いるな、バラバラに本見てるし』
って言って友希が奥へ歩き出す…
その先を見ると江原が本を広げて見ているのが解った。
真っ直ぐに江原の横まで行くとお尻を叩いた。
「痛、なんだ友かぁ」
『なんだじゃ無いよ、入口付近にいろよ』
って言って周りをキョロキョロする友希。
少女コミックの前に仲間と横山が居てオレに気づき、
「暖君久しぶりー」って、
言って手にしていた本を棚に戻す。
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