scene.10

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毎年この日になると、普段の自分を呪わずにいられない。 そう、今日は、香月家大掃除の日。 「あーーーーーもぅっ!!」 飽きた!とばかりに、私は自分の部屋の中央に寝っ転がる。 周りには、今年一年分の溜まった不要物やその他が散乱していた。 一応自分の中では、いるもの、いらないものが分類されているけれど、他の人が見れば全部ゴミに見えるだろう。 「ぞうきんとバケツ、ここに置いておくわよ」 先ほど母親が部屋に置いていったそれらを見て、溜息をついた。 普段、手の行き届かないところまでキレイにするのが、大掃除。 今年のゴミをきちんと掃い、新しい年を迎える…。 いつもは掃除をしないところ…それは、例えば机やタンスの引き出しの中とか裏側とか。 あとはエアコンの送風口とか、電気の笠。 楽に手が届く部分はいいとして、エアコンとか電気の笠は、どうしようか。 去年は確か父親が家にいて、やってもらったと思う。 でも今年は仕事が忙しいとのことで、年の瀬にも関わらず出勤という気の毒な状態だ。 だから、自分でやるしかない。それはわかっている。 が。 私の身長じゃ届かないんですが!!
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