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年上の彼、航志は…
ポーカーフェースだ。
年上、と言っても1コ上。
大学のダンスサークルの先輩で、アタシが入会した時のお世話係だった。
失恋のしんどい気持ちを振り払いたくて、
何か身体を動かそうと入ったサークル。
ポーカーフェース、と言っても感情を出さないだけで…
明るくて優しい航志とは、すぐに打ち解けて、なんでも相談する仲になった。
ダンスの事はもちろん、友達の事とか。
忘れられない元カレの事や、それを忘れる為に参加したコンパでの出会い…
どんな話でも、いつも親身に聞いてくれて、ベストなアドバイスをくれた。
おまけに顔までめちゃイケメン。
そんな航志に、惹かれていくのは当然で…
何もなくても、ムリヤリ相談話を作りだして、2人の時間を重ねてた。
気が付けば、2年もの月日をそうやって過ごしてて…
今さら告れなくなってた。
さんざん男絡みの相談しといて、実は好きでした!なんて…
調子良すぎだし、信じてもらえないと思ってた。
なにより。
いつもアタシの恋を応援してた航志だから、脈ナシなのは目に見えてた。
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