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「なに？知り合い？」
サキちゃんに抱きついて離れない僕を周りが不審に思っているのか
サキちゃんは少し困った顔をし
「課長のと言った方がいいかもしれません」
「課長の！？」
ねぇサキちゃん。
カチョウって何？
「すみません。
ちょっと休憩はいります…」
サキちゃんは僕を抱きかかえ
さっきのクルクル椅子のある部屋に入ると
ユックリと椅子に僕を座らされ、向かい合うように椅子に座った
「カエデくん。
どうしてここに来たの？？」
「サキちゃんに会いたいって…思ったの
サキちゃん怒ってる？？」
「怒ってないよ」
俯いていた顔を上げると
サキちゃんは
とても優しい表情を浮かべ僕を見ている
「カエデくん
ハルは元気にしてるの？」
「分からない
お兄ちゃんは忙しいみたいで
僕、お兄ちゃんや、ユキ様の為に何か頑張りたい！」
「ユキヤも…元気にしてるの？」
「ユキ様は…元気じゃないと思う」
「そう…」
「サキちゃんは…お兄ちゃんが好きなの？」
「さぁ…どうかしらね
カエデくんの事は大好きよ」
「ほんと？！
僕もサキちゃん大好き！！」
「僕ね、皆が幸せになれるように頑張る！」
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