おむつ

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さて今回は、数か月前のお話。 会社で私がいる部署とは違うところから、飲み会に誘われました。 下戸に近い私ですが、そんな交流もたまにはいいかなと思い、参加しました。 飲み屋に行ってビックリ。せいぜい10名程度と思っていましたが、30人は確実にいる(;'∀') そして、いつの間にやら2次会まで終わり、どうやら家の方向が一緒らしい(飲み会で聞いた)後輩Aと電車に乗りました。 後輩Aは若いですが、妻と息子がいる立派なお父さん。 でもこの日はベロンベロンに酔っ払い、電車に乗った瞬間に寝ていました。 そして私が降りる駅が近づいた為、起こそうとして肩を叩いたら、そのまま椅子から転げ落ちました。 ……目を覚まさない(;'∀') 近くにいた親切なおじさんが、降りるなら協力するよと言ってくれ、駅に着くなり二人で運び出しました。 ……起きる気配が無い(;_:) 私が途方に暮れていると、何処からか警察官が二人現れました。 恐らく、駅員さんが呼んだのでしょう。 「これは不味いね。とりあえず、病院に連れて行こうか」 何が不味かったのか未だに分かりませんが、いきなり救急車を呼ばれました。 「君は?」 「会社の同僚です」 「この人の家族に連絡取れる?」 「いえ、知りません」 「じゃあ、君が一緒に行くしかないね」 「……えっ!?」 こうして私も病院に連れて行かれました。 病院に着くなり、個室のベッドに寝かされる後輩A。 その後、白衣を着たおじさんに(病院の先生)体中を触られまくる後輩A。 そして先生が看護師に何かを耳打ちして去って行く。 すると看護師は、いきなり後輩Aにおむつを履かせた。 「何かあったら大変だからね。じゃあ、目を覚ましたら呼んで下さいね」 何があると言うのだろう?  取り敢えず、この空間から抜け出したい。 ――数時間後。 突然、後輩Aが目を覚ます。 「……あれっ、先輩? ここ何処ですか……ん、なんじゃこりゃー!!!」 「……落ち着け」 「何でおむつを!? 何をしようとしてたんですか!? あっ、それ以上近づかないで! いや、先輩を疑ってるわけじゃないですよ!?」 「……もうしゃべるな。殺意が芽生えてきた……」 こうして朝帰りになった私は妻に怒られました。 後輩Aは次の日の朝から家族で出かける予定が潰れ、修羅場を迎えたらしいです。
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