何気ない日常

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登場人物設定 朔田和泉(さくたいずみ) 物語の語り手。 館川梓月(たてかわしづき) 和泉の恋人。 「おかえりなさい」 いつも優しい笑顔で僕を出迎えてくれる梓月。 僕達が同棲を始めてから1年が経った。 付き合ってからはもう2年以上一緒にいるのに毎日惚れ直してる。 梓月の笑顔が好き。 だから、もっと梓月に笑っていて欲しくて僕は毎日キスをするんだ。 キスをしてくすぐったそうに笑うその仕草で、僕は幸せな気持ちになる。 僕達2人は、世間的には許されないのかもしれない。 でも僕は梓月が好きで、梓月も僕を思ってくれている。 たったそれだけでいいんだ。 別に許可なんていらない。 僕達2人だけで思い合っていれば幸せ。 「和泉、ご飯出来てるよ」 僕が梓月の事を考えている間にご飯ができたらしい。 「和泉?」 「梓月、大好き」 「え?何?急にどうしたの?」 「何か言いたくなった(笑)」 「僕も、和泉の事大好きだよ」 梓月がまた屈託のない笑顔で笑って応える。 2人きりの空間で、こうしていられる。 この何気ない日常が何よりも幸せ。 end.
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