いつもの店

給料日

今日は給料日。
私にとって月1回の美味の日でもある。

仕事を終え大通りから一本細い路地に入るといくつかお店が並んでいる。いつもの風景だ。給料日の金曜ということもあってかいつも以上に賑わっている。

足早に私はいつもの店に向かう。店構えはお世辞にもキレイとは程遠く、正直いっていつ潰れてもおかしくない。

扉をあけると外とは違いこれまたいつも通り、そこそこの客入りであった。

定位置に着席。
なにも発しなくても「いつもの」が出てくる。

ビールに白米に肉が少々。

おしぼりで手を拭い、七輪の上で網が熱されるの待つ。
この待っている間一ヶ月間のハイライトを脳内で行う。このリフレッシュタイムは私にとって一番重要と言っても過言ではない。

契約がとれた。こんないいことがあった。などはもちろん。プライベートでも電車で席を譲った。子どもが泣いていたので話を聞いてあげたなど。小さな幸せから大きな幸せを高速で振り返る。

そうこうしているうちに網は熱された。

至福の開始だ。