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まずは焦ってはいけない。タレや油が飛ぶ恐れがあるので紙エプロンは絶対に装着しなけなければならない。
ダサい、めんどうくさい。そんな小さい理由で装着しない輩をたまにみるが明らかにナンセンスだ。
よくよく考えてみろよ。戦場に行き、防弾ジョッキをダサいから、めんどうくさいからという理由で装着しない兵士がいるか?
ここでも同じだ。命こそとられないが飛んだときかなりの精神的ダメージを負うことになる。
そのようなリスクは可能な限り軽減していかなければならない。
さて、紙エプロンを装着し、肉をのせる。ここで大事なことはどれだけ空腹でも二枚以上は乗せてはならないということだ。
私ぐらいのスキルを持ち合わせていても三枚が限界だ。
一枚一枚を管理し火力を見て網というフィールドを広く使っていく。
肉を生かすも殺すも戦術次第。
野球や、サッカーでいうと肉が選手で焼く人が監督、肉を提供してくれるおばちゃんはコーチといったとこだろうか。
網のうえで
煙をあげてジュージューと音を立て、こげるかこげないかの絶妙のタイミングで肉を箸ですくい上げタレまで運ぶ。
ここで注意点だ。
必ずしも深くタレに肉をつけすぎてはいけない。肉本来の旨みがタレの影響を受けて台無しになってしまうからな。あくまでタレはサポート役だ。
肉面積のだいたい1/3のほどをタレにつけフィニッシュに向かう。タレと肉を交わせ白銀の世界に放り込む。
そう。白米の上だ。
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