12人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
王さまはとうとうかんかんになっておこりだしました。
もう顔は耳まで真っ赤で、今にも湯気がたちそうなほどです。
「陛下、お静まり下さい。」
臣下の言葉も聞こえません。
「もう、本当にわしはおこったぞ!」
王さまは小さな事でもすぐにおこるので、一日のたいていはおこっています。
「わしをおこらせたらどうなるか教えてやる!」
王さまをおこらせた者は、たいていクビです。
「わしは王さまだぞ!」
この国の誰もがわがままな王さまとして知っています。
「もうがまんならん!」
王さまが最後にがまんしたのは、5才の時にアイスを落とした事です。
最初のコメントを投稿しよう!