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しかしながら、臣下も自分のクビがかかっているで、必死になだめます。
「陛下、どうかお聞き下さい、もう一度チャンスを、チャンスを今一度私に下さい!」
城中に響くような悲痛な臣下の叫びに、王さまも少し冷静になってこう言いました。
「肉。」
「は?」
「肉だ!最高の肉をもってこい!」
「わしが今まで食べた事がなくて、
あらゆる動物のの旨みをあわせ持ち、
あらゆる野菜よりすっきりとした食べごたえで、
その肉汁は最高級のスープになり、
そのにおいはまるで料理であふれるこの国のような、
そんな理想の肉だ!」
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