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突然、目の前に、ハンバーガーの包みが、
ぬっと、差し出された。
見上げた先には、厳ついスキンヘッドの男。
が、笑顔を浮かべている。
「ノー、センきゅう・・・」
――怖い。
薄く笑みを返し、膝の上のリュックをぎゅっと抱え直し顔を伏せる。
『少し、食べた方がいい。疲れてるみたいだ。』
外見とは似つかない少し高めの、優しい声色で、
ゆっくり
簡単な英語で、話しかけられた。
――あ、このヒト、たぶん、悪い人じゃない。
ゆっくり顔を上げ、きちんと目を合わせ
小さく頭を左右に振って、微笑みを作り答える。
「アイム、おうけい。センキュウ。」
ハハ、おもいっきり日本語英語だよ・・・通じたかな?
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