1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
田舎から仕事で大阪に行った時のことだ。
田舎の居酒屋にはせいぜい焼き鳥しかない。
ここは食倒れの街大阪。
大阪と言えばたこ焼きとお好み焼き。
冬の寒空の大阪の街をひたすら歩き回り、ひた向きに働いてきた今日のことだ。
平原先輩は美味しい大阪名物をご馳走してくれるに違いない。
そう思ってニヤついていた午後7時。
私の寒さセミロングの髪が冬の寒気で乾燥する。
乾燥予防の保湿クリームを入念に髪に塗っておいてよかったと思った。
私はおしゃれが大好きで、田舎に住んでるからネット通販で服とか化粧品とか買いまくってる25歳。
cancam系OL 独身。
雑誌cancamご存知ない方はお天気お姉さんみたいな感じの子だと思ってください(笑)。
そう思う私の顔の周りには
白い息がただよう。
お好み焼き♪お好み焼き♪。
寒さで頬がピンクになる私を、平原先輩が連れてってくれたのは、
北の酒場通りと書かれた居酒屋だった。
さ、サブちゃんか!…笑。
どうリアクションしていいかわからない私に、
女っぷり満点の先輩 平原先輩はこう言う。
最初のコメントを投稿しよう!