第一章 幼少

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半年前、この土地に越してきた私達家族はまだ慣れてない。 でも、少しずつ知りあいがふえていた。 わたしもクラスで仲良くしてくれる友達が、ふえていた。 陽気で明るい私は、人を惹き付ける魅力ある子供。 「ねーあやかちゃん」 学校に着いていた私は自分の席に教科書を入れていたとき後ろから声がきこえた。 ふりむきざまにへんじする。 「なーに?」 わたしに声をかけてきたのは山口あゆみちゃん。 あゆみちゃんは、このクラスで最初に話しかけてくれたおさげがとても似合う女の子。 あゆみちゃんは、わたしのリボンが気になったらしくて声をかけてきた。 「可愛いリボンだねー」 このリボンは母親が、誕生日にくれた。 お気に入り。 水色に、丸くて白い円がバラバラに書いてある。 ちょと大きめのリボン。 「こ、このリボンはね、お母さんにもらった誕生日プレゼントだよー」
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