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「あの、、、あのえっと……多々羅くん。あのこれからは話しかけないでくださ……」
「なんでスリッパ?」
マスクのせいで、聞こえなかったのかと思うほど、多々羅は与の話を聞いていない返しをする。
「そうじゃ、なくて……あの、もう、これからは話かけないで……」
「なんでスリッパなの?」
「…………」
駄目だ、全然通じない。
段々馬鹿らしくなってきた与は、肩を落として、教室に向かおうと多々羅の横を通り過ぎようとした。
が。
「……あのー………これ、は……?」
「なんでスリッパ?」
行こうとする与の前を遮るようにしてまた立ちはだかる多々羅。
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