第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

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そうして逆さ吊りの亡霊との攻防が続く…  なかなかしぶとかったが 俺は最後の一体を霊力の爪で穿いた…! 悪狐も梵字とおふだを駆使して 亡霊達を昇天させていく その時、陽明の回りで 大爆発が起きた…! どうやらおみくじで大凶が出たようだ… 俺は思わず自分の頭を庇いながら屈んだ まわりに亡霊の体が飛び散る… 悪狐は屈んでいないが 僅かに姿勢を低くしている… 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「…陽明!大丈夫か…?!」 ようやく爆風が収まり俺は陽明に声をかけた 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイマリア) 「は、はい…ケホッケホッ…大丈夫です いつもの事ですし… それに、この爆風は人間に無害なので」 陽明が不気味なおかめ面を 横にずらしててへっと舌をだす    死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「そうか…まあ、そうだな… それなら良かった…」 俺はゆっくり立ち上がると 霊力の爪を展開したまま 体についた埃をはたき落とす さて…とりあえず…ここは片付いた あとは、この四階にある大浴場を目指すだけ… しかし…まわりに扉らしいものはなく ただ、壁が無限に広がるだけだった
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