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2004年8月4日
2200時 高松市内
海軍第3高射師団展開完了
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瀬戸内海 高松湾沖
2205時 翔鶴艦上
「提督さんー。戦闘機隊の発艦おわったよ~」
瑞鶴が電子通信を通じて翔太に報告している。
翔鶴・瑞鶴は艦載機隊を艦攻・艦戦・偵察機と様々な機種を搭載しているのだが、艦攻隊の配備が間に合わず艦戦しか搭載していない。
空に舞い上がったのは烈風。
現在の日本海軍艦載機隊の主力戦闘機。
旋回性、速度、ともに紫電改を上回る。しかしながら配備が間に合っていないのも現実だ。
「提督、こちらも全機発艦終了しました。」
「うん。」
翔鶴が翔太に報告に来た。
「発艦終了後、瑞鶴、翔鶴は退避。」
「はい」
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鳴門海峡上空
2215 海軍合同航空隊
<<ワイバーンリードより高松タワー。敵爆撃編隊を確認。方位112、数24。>>
<<了解。ワイバーン隊、シャドー隊は護衛機の排除。艦載機隊は爆撃機を狙え>>
<<ラジャー。全機ブレイク!>>
鳴門海峡上空で空中戦が始まった。艦載機隊や海軍航空隊が獅子奮闘する。敵の爆撃機が錐もみ状態になり落ちていく。花火のような戦闘は30分以上も続いた。
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高松湾
2300 翔鶴艦上
「提督、第16航空団より報告です。<敵、爆撃機編隊の殲滅に成功するも鳴門海峡にて戦艦ル級1を発見。現在高松方向に進行中、注意されたし。なお、海軍合同航空隊は補給のため高松空港に戻る。>以上です。」
翔鶴から読み上げれた報告には意外なものであった。
まさか爆撃機を囮に鳴門海峡を抜けられるとは・・・・・
「提督、どうされます?」
「ん・・・・・・・。翔鶴、榛名につないでくれ」
「はい」
翔鶴は電子通信を使い榛名を呼び出した。
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