episode1 序章

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香川県高松市朝日町 1300 ここは通称B地区と呼ばれ、貨物コンテナや造船地区があった場所だ しかしながら深海棲艦の爆撃、砲撃によって更地となってしまった。 「やっと・・・・ついた」 一人の男は自転車降り、あたりを見回した。 左を見るとサンポート高松という開発都市が見える。 「復興はここまで進んでいるのか」 去年に爆撃された高松であったが都市を復興する スピードは早かった。 自由日本党が政権をとってから、地域復興という名目で 開発振興計画が進んでいた。 翔太は再び自転車に乗り、海側の道を走り出した。 すると大きな煉瓦建ての建物が見えてきた。 高松鎮守府だ。 北側の桟橋には船が係留されている。 「空母2、戦艦1、か・・・・・」 翔太は思った。 こんな辺境の鎮守府にしては戦力的に強力すぎないか? むしろ佐世保や呉に戦力を回すべきだと思った。 そもそも翔太が高松鎮守府に配属になったのには、特別な理由があるわけではなかった。 ただ出身が香川県だからということで配属になった。 煉瓦建ての建物の前まで来ると、「高松鎮守府」という立て札が見えた。 古臭くも感じたが、それはそれでいい。
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