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本当に大好きだった……。
頭の中に浮かんでくるのは、楽しい思い出ばかり……でも最後の言葉なんて意外とあんなものだ。
私は溜め息を漏らしながら、昨夜の回想から帰還した。
ヤケ酒の原因――それは3年物の男に、あっさりと捨てられたからだった。
しかもこっちはてっきりプロポーズされると思っていたんだから、そのヘコみ方は倍返しで襲ってきた。
全く人生とは上手くいかない……私はそう思いつつ酸っぱい胃液と共に、一人きりのベットで久々に大声を出して泣きじゃくった。
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