代理

31/40
2234人が本棚に入れています
本棚に追加
/1014ページ
コーヒーが4種類に、紅茶にいたっては10種類以上もある!! 「紅茶の種類って、ダージリンとアールグレイしか知らなかった・・・・」 小瓶に小分けで入れられた紅茶は茶葉で入っていて、自分で煎じて飲むシステムのようだ。 他にもオレだのお茶だのも置いてあるようで・・・・・ 「榊原さんが言うことがわかった・・・・」 思わず独り言ちてしまった。 「榊原さんって?」 わたしの呟きを拾った小牧に説明をすれば 「そうか。亜紗妃は久しぶりのファミレスだ!」 軽い浦島太郎状態のわたしを笑う。 「そう言えばさ、亜紗妃はいつの間に苑田さんと?」 おそらく、ここに誘ったのはそれを聞きたかったからだろう。 「この間さ、葉子にも見られちゃったんだけど、わたしと主任って、実は付き合ってはいないんだ・・・・」 意味ありげの言葉と、小牧をじっと見つめるだけのわたしで気がついたようで 「そう言うことか。最近さ、また3人で集まろうかって話を葉子にした時にさ、当分は会いたくはないって言われたんだよね。てっきり、わたしに対して怒ってるのかと思ってたけど、そっちか!」 葉子の事を思い出したのか、わたしの顔を見て笑う小牧に 「葉子も誤解している んだろうけどさ、でも、どういう関係?って聞かれたって、言えないじゃない?」 カラダの関係です!って堂々と言えない。 ずっと、不倫をしていた葉子に口出していた立場だったし。 それが許されるほど、葉子との関係は深くはないと思う。
/1014ページ

最初のコメントを投稿しよう!