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私がお金を貸した相手の子供なもんだから、集中的にターゲットにされた
何度もしつこくいびられた
でも、そんなのも耐えるしか無かった
卒業後、OB会があり顔を出した時には「この町から出て行け」と、皆が居る前で言われた
あの時は、泣くしかなかった
誰にも言えなかったし
だから私は異常に、人からお金を借りたりする事を嫌った
お金が無いと生きていけないと、子供の頃から思ってた
お金しか信用してなかったかも知れない
でもそんな概念を友さんは、変えようとしてくれた
「お金に拘る人生はつまらない。お金は生きた使い方をすれば、自分に返ってくるもんや。俺な、もし今全部お金失くなっても、また0から稼げる自信がある。だから悠里も、お金に振り回される人生なんかやめろ。お前には俺がおる。だからお金なんかに拘るな」
そう言われても、私はなかなかお金に対する考えが変わらなかった
もう二度とあんな思いはしたくないって思ってたから
結局父親は、借金踏み倒して逃げたし
それからの生活は本当に大変だった
住むところも無く、3カ月間電気しかない所で暮らしたり
この頃から私は、精神的に不安定になっていった
だからただ怖かった
お金の無い生活が…お金のなくなる事がとても怖かった
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