理想郷

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「目を開けると、そこには」何も存在しなかった。 無限に広がる虚無のみが、存在しない存在のみが無限に広がっていた。 何も存在しない世界、何にも煩わされる事が無い、完全に永遠に解放された世界のみが、そこには存在していた。 完全なる虚無、完全なる孤独においてのみ、初めて完全に解放された自由を得る、理想郷へと到達する事が出来るのだから。
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