四杯目:サイド・カー

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それで何やかやと過ごすうちに大学も卒業して、やっぱり車が無いと、ということで、未練のあったその車をまた見に行ったらしいんですね。 例の「見える」友人も一緒に。 で、まだ売れてなかったのでその友人に 「どう?まだ女の人見える?」 と確認したら 「ううん、女の人いない」 と答えたあと、 「運転席の下に男の人がいる」 そう彼女が言った途端、車のドアロックが一斉にガチャン!と音を立てて閉じたそうです。 それでそのあとどうしたの?と当然聞きますよね? そしたら水野さん 「買った」 と。 えええええ!?と驚く自分に更に言った一言が 「今日乗ってきてる」 ・・・ええまぁ、その後駐車場までわざわざ見に行った自分もどうかとは思いますが。 そういった体験をしててなお平然と乗りこなす彼女が一番怖い、と言うお話です。 特に事故にあった訳でもないようですし、「見える」友人の事を実は信じていないのか、信じていても気にしてないのか・・・どうなんでしょうねぇ・・・・・・ サイドカー、終わりましたか。 それでは次のカクテルはとびきりのモノをご用意しましょうかねぇ・・・・・・
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