101号室 青田 穂積 『宮西杏來』
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大竹との付き合いは、もうじき三年になる。 穂積が二十六才、そろそろ結婚したいと漠然と感じていた時に大竹が関西から本社へとやって来た。 最初は何も感じなかった。 顔が良いわけでも仕事が出来るわけでもない、四つ年上の男。それだけ……。 それだけなのに、穂積は恋をした。きっかけとも言えない小さな小さな日常の中で。
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