彼を求めて、三千里

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(なにそれ!?意味わかんなーい!なんで私が、タイマンしなきゃダメなの!?) 私ただの宅配便だし! 配達員じゃん!? 運び屋さん! (それがよりによって、なんであんな三流悪役と戦えって!?) 私、配達を頼まれただけのただの人!! 初恋のお方探しをしている平凡な一般人!! そんな子に対して、『タイマンしろ』だぁ!? (馬鹿じゃないの!?こいつ馬鹿じゃないの!?) 〔★凛は怒りに震えている★〕 〔★その口元は痙攣を始めた★〕 (無関係な私が、『評価=卑怯者』と戦う理由なんてないじゃない!!) とても、まともな奴が言う台詞ではないと思った。 もちろん、そう感じたのは私だけじゃなかった。 「ええ!?大河の代わりにタイマン!?」 「待ってください!!本気ですか百鬼さん!?」 「なんだよーオメーらの仲間だろう?」 「な、仲間・・・」 「仲間ってのは・・・」 「高千穂カンナの頼みで派遣されたんだろう?」 狼狽する円城寺君の友達らしい2人に、百鬼と名乗った男は言う。
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